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●審美歯科と矯正歯科について

審美歯科は、近年できた診療科です。従来の歯列矯正を専門とする矯正歯科とは、すこし目的が違うようです。

審美歯科というのは、「歯の見た目をよくする治療をするところ」といえるのではないでしょうか。そのために審美歯科では、歯列矯正・ホワイトニング・ブリーチング・部分矯正・前歯だけの矯正・インプラント矯正・マウスピース矯正(クリアアライナー)・ インビザライン・コルチコトミーといろんな治療法を用います。

欧米では、歯並びの悪いなど歯に問題をもつ人が、審美歯科で白くきれいな歯並びに治療するのは常識で、審美歯科もポピュラーなものですが、日本人はあまり歯並びを気にしたり、歯の黄ばみが気にならないようで、審美歯科も最近まではありませんでした。

最近特に目立つのは、歯並びの極端に悪い子供が増え、抜歯しないでは歯列矯正が難しいケースが増えたことです。

幼い子供の頃に、固い食べ物を親が食事に出さず、柔らかい食べ物ばかりを食べていると、しっかりとかみ締める・充分に咀嚼することが少ないので、口元の筋肉が未発達になり、顎の骨の発達も不完全なままで成長しきってしまうそうです。そうなると、歯の大きさに比べて顎の骨が小さいために、歯がきれいに並びきらず、重なったり曲がったりして歯が出てくるのです。これが、歯並びの乱れる最大な要因です。

歯がきれいに並んで生えてくるには、顎の大きさが、歯をきちんと並べられるくらいにならないとダメなんです。そうすると、大切な歯を抜歯しないで、整えるだけの矯正は簡単に終わります。抜歯しないで済むなら、そうしたいものですね。

審美歯科や矯正歯科のドクターの考えや治療方針は様々あるので、一概に永久歯に生えかわってから治療スタートではなく、もっと早いうちから、顎の発達を補助するなどの治療を始めるドクターもおられます。それというのも、顎の発達を助けて充分な大きさにできれば、抜歯しないで治療できるかもしれないからです。

ですので、子供の歯列矯正を思い立ったら、いくつかの審美歯科や矯正歯科を回って、しっかりカウンセリングを受け、個々の治療方針や開始時期を確認して下さい。

子供の歯列矯正の費用は、簡単な矯正で済む、複雑で長期間かかるなど程度の差が大きい事、また治療方針によっても大きく差が出てきます。子供の歯列矯正でも、30万〜100万円位の費用がかかり、半年から数年の治療期間が必要になります。

また、いったん開始したら途中で中止することや、審美歯科や矯正歯科医院の変更はほぼできませんいので、充分にカウンセリングで相談して、いくつかの審美歯科や矯正歯科医院を比較し検討しましょう。時々、市町村のイベントで無料の歯科検診をしているところもありますので、そういうときにまずは相談してみてもいいですね。

●審美歯科で子供の歯列矯正を受けるには?費用・開始時期・・・

さて、審美歯科で、子供の歯列矯正を受けるのはどうでしょうか?

私の娘が幼い頃には、審美歯科というものがなかったので、矯正歯科に相談に行きました。親の私が、少し歯並びが悪く気にしていて、歯列矯正をしようかと考えたこともあったので、子供にも遺伝しているのではと幼い頃から気にして、歯の状態を観察していました。娘の歯は、乳歯の頃は粒が揃ってきれいな歯並びだったので、一安心したものです。

でも、乳歯が1本抜け、大きな永久歯が生えて・・・と、だんだん乳歯から永久歯になっていくに連れ、娘の永久歯の大きさが、他の子供より大きい事に気がつきました。この分では、この子の顎の大きさに治まりきらず、歯並びが悪くなるので・・・。 心配になり、矯正歯科のことを調べ始めました。

一番に気になるのは、やはり歯列矯正の治療費用が高額なこと。世間では、一人100万円以上の治療費用がかかるっていわれていた頃です。我が家には、かなりの高額費用です。今の審美歯科にかかっても、それくらいはかかるのでしょうか?当時は、審美歯科がなかったので、比べられませんが。

次に心配なのは、矯正歯科のクリニックのある場所です。幼い子供を連れて行くのに、あまり遠いのは不便です。月に1回とはいえ、交通費も遠いとバカになりませんしね。何度も通うことになるので、行きやすい方がいいですね。万一、矯正装置が壊れたらすぐに駆けつけないとなりませんので、そういう事も考慮して選ぶほうがいいです。

うちの娘のときも、目立たないクリアタイプの矯正装置にしたせいか、よく壊れていました。金属製の矯正装置は丈夫な反面目立ちますので、目立たないクリアな矯正装置の方が、子供にはいいと思います。今は、何でもイジメの対象になりますから・・・

後は、歯列矯正を始める時期でしょうか。いつからはじめたらいいのか。

いくつかの矯正歯科に電話で問い合わせましたが、乳歯の頃から始めると抜歯しなくても歯列矯正ができるとか、永久歯が生え揃ってからはじめましょうとか、クリニックによってまちまちの答えでした。でも、どのクリニックも、無料でカウンセリングと検査を受けられるので、一度診せてくださいとのことでした。

それもそうですね、個人個人で歯と顎の状態は違いますからね。今、審美歯科にかかるとしても、同じことを言われます。まずは、審美歯科の無料カウンセリングに来てくださいってね。どの審美歯科も、カウンセリングは無料で、メールでの相談カウンセリングも受けてもらえるようです。

一般に矯正歯科では、できるだけ早く歯列矯正を始めると、歯が動きやすいので期間が短くて済み、費用も少なくなるといわれていました。

子供の歯並びは、ひとつひとつの歯の大きさと、あごの骨の大きさが釣り合ってないと、きちんと並びきらず、歯が重なって生えたり、まっすぐに生えなかったりします。子供の歯並びの悪いのは、歯の大きさと顎の大きさの不調和が原因だったんです。

でも、その不調和がどこから来るのかというと、親からの遺伝が大きな部分を占めます。親の歯並びが悪いなら、多分に遺伝で子供も歯並びが悪い事が多いので、乳歯の頃から気をつけて観察しておきましょう。子供も大きくなると、歯列矯正の装置の目立つ・目立たないを気にするようになるので、なるべく幼いうちから歯列矯正を始めるという考えもあるようですが、乳歯の歯並びを矯正しても、永久歯が並びきらないと、また乱れてしまいます。

●審美歯科でカウンセリングを受けた、子供の歯列矯正についての回答

★子供の歯並びの悪さが軽度な場合

子供の歯が、乳歯から永久歯に生えかわる時期は経過観察する。全部の歯が永久歯に生えかわってから、歯列矯正治療を始める。目安は、だいたい12歳前後。抜歯しないで済むケースが多い。

★生えかわった永久歯の前歯がひどい乱ぐい歯だった。または、受け口(反対咬合)だった場合

歯列矯正治療を、2期に分けて行う。第1期は6〜8歳くらいで、本格的なワイヤー矯正を始める。治療後の永久歯への生えかわりがスムーズになり、結果、抜歯せずに矯正治療が終わる可能性が高くなるため。このワイヤー矯正により前歯の歯並びがきれいになったら、また乱れた状態に戻るのを防ぐために固定して、乳歯から永久歯に生えかわるのが完了するまで待つ。このまま、2期の矯正治療が不必要となる事もあるし、もし必要となっても、矯正治療が簡単にすむ。

★歯を抜歯して矯正治療するのか?抜歯せずに矯正治療するのか?

原則としては、抜歯せずに矯正治療する方針を採る。ただし、歯の大きさに比べ顎の大きさが並びきれないほど大きい場合などの時には、抜歯せずに治療する事は困難でやむをえず抜歯する事もある。

★子供におすすめの歯列矯正・T4Kトレーナーによる歯列矯正法

T4Kといわれるトレーナー矯正器具を使用して、歯のはえかわる6〜12歳の時期に歯列矯正をする方法。T4Kトレーナー矯正器具は、取り外し式の器具で、学校や出かけるときにしていかずに済み、子供の負担が軽くなる。最低でも、日中1〜2時間と寝るときは装着する。

2〜5歳用のインファントトレーナー歯列矯正も行っている。

このトレーナーによる歯列矯正は、子供の鼻呼吸や正しい飲み込みを助け、舌の位置や機能を正常に改善できる。トレーナーの使用により、正常な口周りの筋肉の機能を会得する事で、生えかわりがスムーズになり、結果、歯並びが自然とよくなり本格的な歯列矯正が不要となったり、軽く済むこともある。

本格的なワイヤー装置による歯列矯正が必要な重度の状態でも、ワイヤー矯正治療前の器具として使うことにより、矯正機関をかなり短縮できたり、矯正治療終了後の戻りも少なく済む。

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