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●代表的なレーシックの種類 3.エピレーシック

エピレーシック(Epi-LASIK)は、5層構造になっている角膜の一番外側にある角膜上皮層を、エピケラトームという装置で削って、厚さ50μmというごく薄いフラップを作り、エキシマ・レーザーを角膜上皮の内側にある実質層に照射することにより矯正するものです。(レーシックとエピレーシックの手術方法はほとんど変わりありません)

《エピレーシックのメリット》は、角膜の厚みを十分に残すことができるので、これまでのレーシックで適応外の角膜の厚さだったり矯正できなかった度数でも、危険性なく安全に施術可能となり、レーシック対象外の強度近視や、薄い角膜の人でもエピレーシック手術ができることです。

また、角膜の上皮細胞は新陳代謝により約2週間で入れ替わるので、エピレーシックはフラップそのものの回復が早くて、格闘技など激しいスポーツをする人などレーシックが受けられなかった人にも可能になりました。

《エピレーシックのデメリット》としては、視力の回復が早い通常のレーシックに対し、エピレーシックはより一層薄いフラップを作成するため、視力が回復するのに手術後3日〜1週間程度かかることです。また、通常のレーシックでは必要のない保護用コンタクトレンズを、エピレーシック手術後3日程度装着しなければなりません。

どんな人が、レーシックではなくエピレーシックを選ぶのでしょうか。

★通常のレーシックでは、角膜の厚み不足のため不適応の人

これまでは、角膜の厚み不足でレーシックを受けられない人は、術後の痛みが強く視力回復の遅いPRKが適応でしたが、検査結果によってはエピレーシック手術を受けることが可能となり、痛みもなく視力回復も早く済むようになりました。

★格闘技やダイビングなど眼に強い衝撃や圧力の加わるスポーツをする人

エピレーシックで作るフラップは、新陳代謝により角膜上皮細胞が入れ替わり、いずれ新しい上皮になります。そのため、レーシックと違って目に強い衝撃を受けてもフラップがずれる事がなくなったので、激しいスポーツをする人にとって、これまでのレーシックよりエピレーシックを選ぶ人が多いようです。

●代表的なレーシックの種類 4.ウェーブフロントレーシック

ウェーブフロントレーシックとは、レーシックの一つです。

従来の近視や乱視の検査で把握できなかったくらいの、ごく細かな眼球のでこぼこを、ウェーブフロントアナライザー(解析装置)で、データを取り込み、各人に応じたエキシマ・レーザー照射プログラムを作り、レーシックで治療するという視力矯正方法です。レーシック+ウェーブフロントアナライザーという強力なタッグで、レーシックだけの治療より一層、矯正の質の向上が期待できます。

《ウェーブフロントレーシックのメリット》は、各人の眼球に合わせたレーザー照射のカスタマイズができるという点です。

人間の眼球の形や微妙なひずみは、左・右また個人個人で違いがあります。従来のレーシックでは、レーザー照射は一定で、個人差までカバーできませんでしたが、ウェーブフロントレーシックは、その点で一つ一つの目に合わせて微妙な調節ができるので、従来のレーシックよりも優れた矯正法といえます。

また、特殊な乱視(不正乱視)や角膜のひずみを上手く補正できるので、これまでのレーシックでの矯正ができにくかった強度の近視・乱視にも、メガネやコンタクトレンズで矯正不可能な不正乱視に対しても、ウェーブフロントレーシックで充分治療が行えるケースもあって、レーシック治療の適応範囲を広げる事ができるようになりました。

なお嬉しい事に、ウェーブフロントレーシックは、夜間のハロやグレアも軽減されるようです。

《ウェーブフロントレーシックのデメリット》は、

これまでのレーシックに使う、マイクロケラトームでフラップを作るので、角膜の薄い人には対応できず、また、導入されて間もないため アナライザーで解析された理論値と現実との誤差がでる可能性もあるかも知れず、ウェーブフロントレーシックがどの程度有効なのかは、いまだ不明な点もあり、精度の不安定さに問題が残るようです。

●代表的なレーシックの種類 5.ラセック

LASEK(ラセック・ラゼック)とは、1999年にイタリアで開発された矯正法で、「Laser Epithelial Keratomileusis」の略です。

ラセックは、アルコールにより角膜上皮層部分だけをめくって、上皮部分のみのフラップを作り、その下の実質層にエキシマ・レーザーを照射して、再度フラップを元に戻すというやり方です。

《ラセック(ラゼック)のメリット》としては、

上皮部分のみでフラップを作るというやり方なので、フラップ自体が非常に薄く、より多くの角膜厚を残すことができるため、今までのレーシックを受けられないくらい角膜が薄い人や極度の強近視の人にも、ラセックが適応できるケースがあります。

また、ラセックはエピレーシック同様、フラップそのものの回復力が高いので、格闘技など激しいスポーツをする人には、レーシックよりもおすすめです。

《ラセック(ラゼック)のデメリット》は、

レーシックと比べて、ラセックはやや痛みが強く、アルコールで処理するため視力回復に1週間程度かかり、両眼同時に手術することも場合によっては可能ですが、約1週間ほど運転は控えなくてはならないことです。

また、ラセックは、角膜上皮層が再生するまでのラセック手術後 数日間、保護用コンタクトレンズを装着する必要があります。

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