★結婚適齢期の存在?
貴方は今、恋人がいますか?
どのようにして知り合いましたか?
誰かから紹介してもらって、お付き合いが始まりましたか?
誰かの紹介に頼らず自分で恋人を探して、適当な年齢で結婚することが年々難しくなってきているように思いませんか?
最近は、出会いのチャンスや場所が減ってきたせいか、自分で恋人を見つけにくい人が増え、紹介してもらうことを当てにすることが増えています。
近年、日本人の寿命がますます伸びたせいか、「結婚適齢期」なる言葉を聞かないようになりましたね。
男女とも寿命が伸びた分だけ、ある期間を表すのに何歳から何歳までという年齢の区切り方の判断が難しくなってきたせいでしょうか。
最近は「自分がホントに結婚したい!って思った時が適齢期」なんて巷でいわれています。
が! でも、実際にそうなってきたんでしょうか?
「適齢期」という文字通りの、結婚に最適な年齢がなくなったのでしょうか?
その辺のことを、考えてみたいと思います。
日本人平均初婚年齢: 男性29,6歳 女性27,8歳
国立社会保障・人口問題研究所による現在の日本人の平均初婚年齢です。
平均初婚年齢が年々上昇傾向にあり、未婚化・晩婚化が進んでいるといわれていますが、どうでしょうか?
単純に数字だけを見ていると、既婚者の半分は20代で結婚しているように思いますね?
男女とも、平均初婚年齢は20代後半なんですが、それでも20代なのです。そして、それでも、未婚化・晩婚化といわれているんです。
貴方の年齢は、今おいくつでしょうか?
平均初婚年齢を越していますか?
越している事に気がついたとき、焦りを感じるかもしれませんね。
貴方が、結婚を考え始める時期の目安になると思います。
日本人未婚率: 男性30歳〜34歳:42,9%
女性25歳〜29歳:54,0%
未婚率というのは、一度も結婚をしていない人の割合を表します。
1970年と比べて、30代前半の男性は3,6倍、20代後半の女性は3倍と、うなぎのぼりに未婚者の数が増えています。
こう聞くと、中にはホッとしている人もいるかもしれませんね。
でも、よーく考えてみると、このような晩婚化の時代の中でも、
30代前半の男性の半分以上、女性も20代後半の人の約半分が、すでに結婚しているんです。
自分のまわりは独身ばかりなのに、何故?って不思議に思う人もおられるかもしれませんが、これは本当の事なんです。
未婚化・晩婚化が進んでいても、結婚を早くする人は大勢いるのです。
生涯未婚率: 男性12,4% 女性5,8%
この生涯未婚率とは、50歳の時点で、一度も結婚したことがない人の割合です。離婚した人は含まれていません。
これも、男性が増えている傾向が目立ちます。
男性の1割以上の人が、一度も結婚しなかったか、または結婚できなかったってことになります!
女性は、100人のうち約6人がおられるという事ですね。
逆から見れば、女性のうち94%の人は、一度は結婚経験をした事があるってことになります。
この、ほんの少ししかない「生涯未婚率」の中に貴方は入りますか?
「一人のほうが気楽」「結婚の必要性を感じない」などの理由で、結婚に対するイメージが「結婚イコール煩わしい」と変わってきて、非婚化(生涯結婚をしない人)は今後も進むと言われています。
★結婚をしたいと思った時が適齢期?
こういうデータを見ていると、漠然と結婚適齢期は存在するような気がしませんか?
「結婚をしたいと思った時が適齢期」とは、最近聞くようになってきましたが、ちょっと考えにくい面もあります。
極端な例ですが、もしも16歳の女の子が可愛い花嫁さんに憧れて、今すぐに結婚したい!と思っていても、それは適齢期だとは思えませんね。
心身ともにまだまだ未熟ですし、社会生活にも慣れていない年齢では、結婚に適している年齢だとは全く思えないでしょう。
男性が50歳だとして、結婚の対象になる女性の年齢が40歳〜44歳だとしたら未婚率は8,6%。45歳〜49歳であれば6,3%です。
世のその年頃の女性のほとんどが、既婚者となっているのです。
女性も同じです。
未婚率は、年齢が上がるほど低くなる傾向にあります。
男女とも35歳を過ぎると、未婚者率は急激に低くなります。
これは何をあらわしているか?
35歳以上になると、結婚対象年齢の未婚者がごくわずかになってしまうってことなんです。その中で、結婚相手を探すのは、かなり厳しい環境だといえます。
こんな状態なので、とても「結婚適齢期」とはとても言えません。
結婚対象となる相手がたくさんいることも、「結婚適齢期」の1つの条件なのです。
また、環境以外にも「結婚適齢期」があるとする理由があります。
結婚したら、自分達の子どもが欲しいと思う人は多いですね。
その出産を考えると、年齢が大きく関係してきます。
近年、医学の進歩は目覚しく、高齢出産も珍しくはなくなりましたが、可能であるとは言っても、高年齢になるに連れ、母体の危険性や子供の先天性異常の割合が増えるなど、リスクも大きくなります。
経済的には余裕があるかもしれませんが、子供の年齢に比べて親の退職する時期が早いなどの問題も出てきますね。
また、自分達の両親も「孫の顔が見たい」という希望があるはずですから、両親が元気なうちに孫を抱かせて、親を喜ばせてあげたいと思うのは、人情でしょう。
そういう出産する年齢までを含めて考えると、なるべくなら若いうちに結婚して出産をすると意識して行動する方がいいのではないでしょうか?
子どもを複数欲しいならなおさら、結婚する時期は、早いに越した事はありません。
結婚適齢期が、何歳から何歳とはっきり区切るのは難しいのですが、結婚に適している年齢は、明らかに存在すると思いませんか?
「結婚したいと思った時が適齢期」なんてのんびりしていたら、ホントに婚期を逃してしまうことにもなりかねませんね。
★多くの人が結婚したがる理由
20〜30代前半の独身男女に「いくつで結婚するのが貴方にとって理想か」を聞いた調査では、男性が考える理想結婚年齢は30歳、女性が考える理想結婚年齢は28歳という年齢が、各々トップという結果がでました。
同じく結婚願望があるかどうかを聞いた調査では、「一生結婚したくない」と思う男性は1.5%、女性は2.0%という結果もあります。
現在独身のほとんどの人が、いずれは結婚しようという願望があるってことですね。それなのに未婚化・非婚化が進んでいるというのは、矛盾した話です。
では、なぜ結婚したいと思いますか?
独身者の考える「結婚のメリット」(24〜33歳独身男女への意識調査)
1位 安らぎを得られる 男:69% 女:62%
2位 子ども、家族を持てる 男:61.5% 女:61%
3位 愛する人と一緒に暮らせる 男:52% 女:59%
4位 幸せになれる 男:49% 女:35%
と、4位までは男女とも同じ順位でした。
5位は、男性が 寂しくない:30.5%、女性が 経済的安定:33.5%)
以下、常に相談相手がいる、社会的信用を得られる、一人前に見られる、など、理由が上がりました。
これらから、考えられることは、「結婚すると、信頼し合える相手と暮らすことで、精神的な安らぎを得られ、子どもを持つことで、幸せな家庭を築くことができる」このことが、多くの人の考える「結婚のメリット」です。
まさしく、ズバリ!その通りですね。
「愛する人といつも一緒にいたい」…1人で生きていくなんて寂しい。
「自分の家族が欲しい」…暖かい幸せな家庭の憧れを持っている。
「親を喜ばせたい」…親に心配をかけないように早く結婚して、安心して
もらいたい・孫の顔を見せてあげたい。
と、男女とも考えている様子が伺えます。
結婚したい理由とは、基本的には誰しもみんな「結婚はいいものだ」という事を感じているからではないでしょうか。